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知のコスモス講演会「さわれる!文化財―レプリカ制作から開ける新たな活用法― モデラ―×学芸員×研究者」を開催しました

文化社会学部アジア学科では、知のコスモス講演会、「さわれる!文化財―レプリカ制作から開ける新たな活用法― モデラ―×学芸員×研究者」を7月31日に湘南キャンパスで開催しました。本学科の山花京子教授が中心となって行った研究プロジェクト「古代エジプト人の祈りを、神像の科学的調査から読み解く!」(東海大学総合研究機構「クラウドファンディング型社会発信研究補助計画」採択事業)と、その成果をもとに昨年度に本キャンパスの松前記念館(東海大学歴史と未来の博物館)で開催した「東海大学所蔵古代エジプトのヒヒ神像とクラウドファンディング 受け継がれる祈りの心」を踏まえ、「触れる文化財」としてのレプリカの可能性について考える機会として企画したもので、学生や教職員約150名が参加しました。

初めに山花教授が研究プロジェクトの一環として、モデラ―の林龍太郎氏の協力を受けて作成した「ホルスの目を捧持するヒヒ像(通称:ヒヒ神像 SK219)」の復元と現状の2つのレプリカについて紹介。「レプリカというと、以前はにせものに過ぎないという考えが一般的でしたが、現在では現物が作成された過程を追体験でき、目視だけではわからない情報を学び取ることができるなど、教育・研究の視点からも重視されるようになっています」と意義を語りました。また篠原聰准教授(資格教育センター・松前記念館)が、博物館におけるレプリカ活用の可能性について解説。林氏が復元レプリカを中心に、作成の手順や苦労、工夫した点などを説明しました。

講演会後には、林氏の指導でレプリカ作成のワークショップも実施。シリコン製の型枠にレジンを流し込み、古代エジプトの「スカラベのカメオ」や「カバの像」などを作り、塗装する過程を体験しました。

参加した学生からは、「レプリカ作成の過程を詳しく知れただけでなく、自分でも実際に作ったことで学びも多かった。レプリカの活用は古代エジプトに限らず、さまざまな時代や文化に興味を持つきっかけとしても有効だと感じました」「私もプラモデルを作りますが、その技術が多くの人を喜ばせることができるのだと驚きました。将来学芸員になれたら、レプリカを取り入れ、視覚だけでなく、触覚なども使って立体的に楽しめるような展示会を企画したいと思いました」といった声が聞かれました。

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