スズキです。

パピルス草の断面です。これを削いでパピルス紙を作ります。

先日、友人一家が川を下って引っ越したんですよ。そうしたら、うちの子が引っ越した子に会いたい、なんて言いだしましてね。川下に行く知人に伝言を頼みました。我々魚は手紙やメールには縁がないですからね。もっぱら誰かに言づてを頼みます。

古代エジプトでは何かを記録するときには土器や石の破片、パピルス等に書いていたそうですよ。パピルスって言うのはパピルス草から作られる紙のようなものですが、そこには公的記録から文学作品までいろいろ書かれています。残念ながら断片になってしまってジグソーパズルになっちゃってるものも多くてね。バラバラでなくてもクシャクシャのシワシワになっていて、文字を読む以前の状態なんですよ。AENETにもコレクションがありまして(SK116-00-019-005,SK116-00-014-002など)、何年か前に東海大のプロジェクトで学生がパピルス修復について学ぶ、なんてことをやっていましたねぇ。おかげできれいになったものも多いとか。パピルスの表裏両面に書いてある場合もあるので、記録を取ってもきちんと整理しておかないからどこにしまったか分からない、なんてこと、昔の人にもあったんでしょうねぇ。人のこと言えませんけど。

今日はこの辺で。ごきげんよう。